十二星座展『ゾディアック イン マイ ルーム』作品紹介①〈牡羊・牡牛・双子・蟹〉 | TEAVRIL

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2022.12.28

十二星座展『ゾディアック イン マイ ルーム』作品紹介①〈牡羊・牡牛・双子・蟹〉

こんにちは。TEAVRILの砂川です。
12月15日〜26日に開催されました展示会『ゾディアック イン マイ ルーム』誠にありがとうございました!
十二星座をテーマに、2022年を締めくくる総勢31名参加の豪華な展示会となりました。
会期中には叶いませんでしたが、素敵な作家様と作品たちを星座ごとに、お一人ずつ紹介させて頂きたいと思います。

量が多いため、4星座ずつ3回に分けて紹介します。
今回は
牡羊座・牡牛座・双子座・蟹座
をご紹介します!

〈 牡羊座 〉

シャルル・ド・メリー

牡羊座から始まるということで、部屋に入って一番始めの位置に飾らせていただいたとてもインパクトのあるポルトガル刺繍の作品です。
当店ではイラストや絵画作品を扱うことがほとんどなのでジャンルという意味でも非常に新鮮味がありますね!
素材の毛糸が、羊のもこもことやわらかい手触りと見事にリンクします。
(毛糸は羊毛からつくられるものも多いですからそういう意味でも素敵ですよねえ)
円形のパネルがまた、クロスに刺繍された”ドット絵”のような感じで、アイコンみたいなキャッチーさも感じられて面白いのです。
作者のシャルル・ド・メリーさんはお名前にも入っているように、羊がお好きで普段から羊モチーフの作品を制作されているようです。(お名刺にも羊がいっぱい〜!)
そんなダイレクト羊愛の作品を展示会の顔として飾らせていただきました*

梨宮いな

パーンと目に飛び込んでくる紙の白が、乳白色や石膏の白のようでとても印象的な画風です。
どこか人間離れしたような少しの冷たさと、原始的な世界観。異国の郷愁を感じさせる不思議な感覚があります。
ガサガサとした気張っていない線も、赴くままに流れる絵の具や筆跡も
時間がゆっくりと流れる空間にいるような…なんだかとても癒されるんですよね〜
この温度が低い感じがすごく心地良いのです。
梨宮さんの作風なのかなと思いますが、キラキラとした画材を多く使ってらっしゃるのも楽しいですし
その輝きも華やかというよりは、静かに光り続ける灯のようで美しいです。
(画面越しに伝わりづらいのが惜しいですが、その分生で見てほしくなりますね)
メイン作品は額装も雰囲気たっぷり。深いブルーのベルベットのようなマットに額のアンティークゴールドが映えてとても見応えがありました!

こち

もこもこふわふわと とても優しい気持ちになれる癒しの作品をご出展くださいました*
当店が紅茶のお店ということもあり、それに絡めて描いてくださったのも嬉しいですね。
パステルな青色、鮮やかな青色、深い青色… 幅のある青色とぬくもりのある筆致、なんとも趣深いです。
まじまじと見ていると、カップの水面やポットにも空や月が映っていて
もくもくの羊は雲だということに気付いて「ワー!」となったり
それを小さな人々が見上げていたり、小さな画面に物語が詰め込まれていて面白いです!
きらきらの金平糖はお星さまみたい…*
ドリーミーな色遣いが深い夜空の中にパッと映えて綺麗です。
何も考えずに夢の世界に飛び込んでみたい、そんな楽しく甘い気持ちになれる作品群でした。

〈 牡牛座 〉

スナガワエリイ

こちらわたくし、店主のドローイングです。
メイン作品は展示会準備がギリギリすぎて間に合いませんでした( i _ i )残念
自身の星座ということもありちゃんと参加したかった・・
序盤は何も展示していませんでしたが、参加作家さんの作品を観たり作家さんたちとお話ししているうちにモチベーションがもくもく湧いてきたので、急遽ドローイングしました。
牡牛座って星座の中でも難しいモチーフだと思うのですが、自分も例に漏れずでした笑
力強いイメージの牡牛をダイレクトに表現しようと思いました。
楽しかったです!今度はちゃんとメイン作品として、リベンジしたいですね〜

のもり

店主の星座ということで、個人的にとても楽しみにしていました!
(のもりさんご自身の星座でもあるということで、素敵な作家さんとの共通点嬉しいです)
いつもブレずにご自身の作風を持ち、作品を作り続けている方なので絵を見るたびに安心感があります。
メイン作品はどことなくこれまでよりも、ご自身の中に広がる世界観を濃く表現されたのかなと
万物の歴史や物語を強く感じる作品のように感じました。
自然の生命感を、温度のある色遣いや筆致で表現されているのはいつ見てもよく伝わり
気持ちの良い画面を作り出しているなあと思います。
今作はそれに加えて少し意味深というか
モチーフやテーマと併せて考えさせてくれるようなミステリアスさもあり…
悠久の時間を旅するような爽やかさもあり。赤・青・緑のコントラストがとても美しい…!
ドローイングも併せて見ると、牡牛の様々な形の角が描かれてるのも面白いです。

〈 双子座 〉

ここねこ

一目見て双子座だ!とわかるとても愛らしい双子さんを描いてくださいました*
チャーミングで明るい画風も相まって、キャラクターとしても魅力たっぷりですね。
一卵性なのがすごくわかるほど見事な鏡写し…!表情も本当にそっくりで面白いです。
ドローイングを通してそのコンセプトを貫いているのが素敵だなあと思いました。
2つのドローイング、本当に似ていて同じものを描けるのがすごい!と感心なのですが、
よく見ると前髪の方向が違ったり、筆圧に微妙に違いがあったり…まじまじと見てしまいました。
青と黄色の配色が子どもの幼さやイノセントなイメージを与えてくれます。
その中に差す背景の一面のローズピンクが優しく希望的な雰囲気で、
溌剌としながらも可憐な作風によく合っていて綺麗です*
合わせたほっぺたが繋がってる表現も一心同体感をよし表していますし、柔らかい感触がとても良いですね。

こちらも一目見てわかる双子さんで大変かわいらしいです…!
こちらは男女の双子さんで、わかりやすい双子というモチーフでも性別で違いが出るのも面白いですよね。
2人で楽しくお茶会を楽しんでいる画面から、朗らかで楽しげな声やあたたかいお茶の湯気がこちらに伝わってきそうな温度を感じます。
デジタル作画ですが、小さめのキャンバスプリントを選ばれたのもこの絵に合っているなと思いました。
キャンバスの麻の手触りや、少しこぢんまりとした感じがとても落ち着きます*
グロス加工をしているということで、てらりとした鈍い光が油画のような雰囲気がより出ているのもぬくもりが感じられて素敵です。
お互い表情に違いがあって、どことなく関係性を感じられるのも魅力。お揃いのスクールルックもかわいい。

〈 蟹座 〉

とうみ

とうみさんとは以前から親交がある店主、ご自身のサークル名にも蟹座が入っているくらい蟹座に思い入れがあるのを知っていたので改めてテーマとして落とし込んだ作品を見るのを楽しみにしていました!
今回全ての作家様に言えることなのですが、星座というテーマに対して王道的にモチーフを取り入れた表現もあれば、対称的に変化球的な面白い表現もあり千差万別でこれこそ公募展の醍醐味だよなあと強く感じました。
モチーフ的な印象の強い”蟹”を、少女の容姿や配色でイメージ的に落とし込んだ絵は新鮮で面白いですね。
髪型や髪飾りなども、どことなく蟹座を思わせる意匠があり…直接的でないけどそれだと伝わる素敵なデザインだと思います*
ドローイングにもそれは表れていて、3作品通して様々なテンションで楽しめるのが自由で良いなあと思いました。
しかし共通して色合いには奥ゆかしさがあり、とても美しいですね〜!

Goya

絵画的ながらも、シンボリックで大衆にも伝わりやすい美しさがある作品です。
人物及び擬人化的な作品が多い中、シンプルな生き物モチーフは目を引きます。
画面でもわかるほどもりもりと盛られたモデリングペーストや箔の表現、平面ながらもレリーフ的な表現で大変臨場感を感じさせてくれました…!
作者のフェティシズムもきちんと表現され、それでいて色んな人に受け入れられる作品だと思います。
「原画」という価値を高めてくれるよう。(画面では魅力が半分も伝わらないのが残念…)
ひときわ光る星を飾る箔の力強さがとても眩しいです。

ドローイングでは魚座も描いてくださいました*
偏向色の鈍いきらめきが渋くて素敵なんです…
画材への好奇心ごと伝わってくるような作風がとても良いですね…!

次回は
獅子座・乙女座・天秤座・蠍座
をご紹介します!